胃腸科

症状別対応疾患

胃が痛い

空腹になると、みぞおちのあたりがシクシクする。
キリキリ痛い。
むかむかする。
夕方4時ころ痛くなる。
何か食べると少し楽になる。
背中も痛い。
最近いそがしかった。そういえば、最近良く眠れない。
市販の胃薬を買って飲んでみたが、ぜんぜん変わらない。

おそらく、十二指腸潰瘍、あるいは胃潰瘍です。
胃カメラが必要です。薬を飲めば、まず2日で痛みは取れますが、治るまでには8週間、くすりを毎日飲み続けなければなりません。
途中でやめると、まず再発します。
多くは、ピロリ菌が胃の中にいます。
除菌をしましょう、9割の確率で再発が防げます。

胃が重い、もたれる

食後2時間くらいすると、胃が重くなる。
もたれる。
鉛を食ったみたいだ。
なかなか腹がすかない。
食欲はあまりないが、やせてくるわけではない。
揚げ物などの油もの、和菓子などのアンコものを食べた後はとくにひどい。
食べ過ぎると、必ず調子が悪い。
ついつい食べ過ぎて後悔している。
市販の胃薬を飲むと少しいいみたいだ。

慢性胃炎の可能性があります。
40代以上の方に多いです。
胃カメラで見てみると、胃の粘膜はやつれて、ただれています。
薬を飲めば症状は必ず良くなりますが、慢性胃炎自体は治りません。
大事なことは、慢性胃炎の人は、そうでない人に比べて、胃がんになりやすいのです。1年に1回、胃カメラの検査が必要です。

胸焼け

すっぱいものが上がってくる。
にがい水が喉に広がる。
喉がチリチリする。
みぞおちの上の骨の裏あたりが痛くなる。
喉からみぞおちのあたりまで痛くなる。
夜遅くに夕食を食べると、明け方痛くて目が覚めたことがある。

胸やけは、英語では「Heart Burn(心臓が焼ける)」といいますが、本当は、食道が焼けるのです。
食事をすると、胃はけんめいに胃酸を出して、食べ物を消化しようとします。
胃の粘膜は、酸に強くできていますが、食道は酸に弱いのです。
胃カメラで見ると、食道の下部が胃酸で真っ赤にただれていることがあります。
これは、逆流性食道炎といいます。
あるいは、ただれが全然ないのに、症状がひどい人がいます。
いずれにしても、強力に胃酸の酸度を下げればよくなりますが、治ってもまた繰り返すことが多いようです。

下痢が止まらない

何を食べましたか?
刺身、生カキ、ホタテ、レバ刺し、鳥刺し、火の通りが甘かった焼き鳥やつくね。

いろいろな原因で、下痢をします。
1,2回の下痢で収まればOKです。
下痢をしている間は、おかゆやうどんのようなものを食べ、脱水にならないように、スポーツドリンクをたくさん飲んでください。
下痢止めは飲んではいけません。
細菌が出ていかないので、よけい悪くなります。

頻繁に下痢をしている

何も変わったものを食べたわけではないのに、しょっちゅう下痢をしている。もう何ヶ月も続いている。

緊張すると、どうも下痢するようだ。

試験の前には、かならず下痢だ。

会議のプレゼンテーションの準備したり、人前でしゃべったりすると下痢になってしまう。

下痢止めが効くこともあるが、たいていだめだ。

そういえば、今解決しがたい問題を抱えている。
大腸カメラなどの検査を受けたが、なんでもないと言われた。

過敏性腸症候群の可能性があります。
繊細で知的な人に多い、大腸の機能的な病気です。
薬を飲んで、コントロールできることが多いです。
ストレスとなる原因がなくなるか、慣れば治ることもあります。
最近、化学繊維(紙おむつのようなもの)の錠剤が開発されました。

便秘がひどくて困っています。

毎朝、朝食後に、練りハミガキのような便がとぐろを巻くように出るのが理想です。
力むこともなく、小便と同じくらいの短時間に排便し、まだ残っているような感じ(残便感)はなく、すっきり。
これが理想です。

快便の基本は、1.繊維 2.運動 3.水分 です。
便に水分が足りないと硬くなるので、食物繊維をたくさんとってください。
水だけガブガブ飲んでも、おしっこになって出てしまうだけです。
食物繊維が便に水分を保ち、ボリュームを与えます。
ボリュームがないと腸は一気に押し出そうとしないので小出しになり、直腸に便が残り「残便感」となります。
野菜を毎日ドンブリ1杯。
運動は、軽く汗ばむ程度に30分で十分です。
スポーツ選手でも便秘の人はいるのです。
水は1日でプラス500mlで十分です。

それでも出ない場合は、下剤が必要です。「下剤はいやだ」という人がいますが、視力が弱い人にメガネが必要なのと同じように下剤は、生活の「質」のアップに欠かせません。
「癖になったらいやだ」という人は、メガネもいやでしょうか?
便秘を我慢していると、痔になります。
ある日、便器が真っ赤に染まります。
ひどい場合は手術が必要です。

ピロリ菌の除菌について

ピロリ菌は、胃がんの原因です。
胃がんの99%がピロリ菌によるものです。
除菌をすると、胃がんになる確率が全年齢を通して1/3になります。
しかし、まだ胃がピロリ菌によってやられていない若いうちに除菌してしまった方が良いのは明らかです。
足立区では、40歳になるとピロリ菌の検査が始まりますが、他県のある市では20歳です。
除菌は、抗生物質を1週間飲むだけです。

ピロリ菌は、親から5歳以下の子供にうつるので、親がピロリ菌がいれば、おおむね子供も感染しています。
兄弟にいれば、自分もほぼ感染しています。
将来は、15歳の除菌になると思われます。
自分の子孫のためにも、早く除菌しましょう。